# パワーフィルターの装着

ノーマルのエアクリーナは乾式で基本的には使い捨てである事、エアクリーナの絶版の恐れ、そして最大の問題は、ツールと兼用の蓋からのエアー流入によるセッテイングの乱れです。

しかしパワーフィルターを取付けようとしても、ノーマルのキャブレターは1つのキャブボディーに2気筒分の機構が内蔵されている2バレル構造でオートバイ用としては非常に珍しいものです。そのためキットで簡単には取り付けられません。

また、私はツーリング(ロング)がメインなので雨風で始動しづらくなるのは困ります。

そこで!、パワーフィルターの装着に挑戦しました。

# 構想の立案

パワーフィルターは通常丸い取付け形状なので、楕円のインシュレータを持つKZ1300では取り付けられません。そこで、以下の2案を考えました。

  1. 楕円のアダプターを作って取付け(エアクリーナボックスはとっぱらう)
  2. エアクリーナボックスを改造して取付け

1案はパワーフィルターを取り付けるクリアランスが非常に狭い事、パワーフィルターを露出させるため雨天時の始動性が不安であることからボツ、2案を採用する事にします。

エアクリーナボックスは3部品からできていますが、KZ1300はロングストロークであるため吸気脈動の波長をあまり短くするのは良くないと思い、なるべく長くするようにします。そのため、本来エアクリーナエレメントが入っている部品を取り去ることにしました。

# 製作(は簡単)

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構想は決まったので製作に入ります。

K&Nのパワーフィルター(#1356だったはず)を取付けるアダプタとアルミプレート(t2.0)で製作します。フィルターは約4000円/個、アダプタは1200円/個です。

プレートは本来ある取付けネジ(M6×2)と対角にタッピングビスを使用し4点止めとしています。

写真左下の様に一見するとノーマルですが、カバーを外すと実はパワーフィルター2連になっているという訳です。

# 考察:パワーフィルター装着...

キャブのセッティングはまだ完全ではありません(寒くて...)が、エンジンはかかったので若干空気量が多い程度であると思っています。規定外の空気の流入が無くなった事と、かさばるエアクリーナボックスがなくなったことできちきちのスペースに入れてあるため、ストレスのかかっていた配線関係が楽になった点が良かったです。